SHORT*DREAM
□貴方のために。
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「君を乗っ取るためですよ・・・・・ボンゴレ10代目・・・・・・沢田綱吉・・・」
「だから君は弱いんですよ・・・・」
「舞い戻って来ますよ・・・・輪廻のはてより・・・・・」
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そんな言葉を言ったのはいつだったか・・・・。
あの頃・・僕は・・・ただマフィアを殺し・・・・殲滅させることだけを考えて生きていた。
自分を苦しめ・・・・
傷つけ・・・・
私利私欲のためだけに僕たちを殺そうとした・・・・
あいつら・・・
マフィアに・・・・
復讐をするために。
あれからボンゴレを乗っ取るのに失敗した僕たちは再び復讐者に囚われてしまった。
なんとか犬と千種だけは逃がすことはできた。
だか僕は前にいた場所よりももっと深い・・・・
光も・・・音も届かない場所に閉じ込められた。
クロームという媒体を見つけ、時々幻術を使って実体化し、外に出るも・・・
やはり自分の体に戻ると少なからず襲ってくる"無"。
まったく平気だった。
元々僕は一人だった。
何も感じることはなかった。
"少しまえまでの・・・・・
僕ならば・・・・・・"
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