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□【夏の恋心】
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「シカマルー!」
ベランダにつづく窓を開け放していつものように昼寝
でもそれを遮ったのは、幼なじみのいのの一言だった
『ねぇ、みんなで海行かない?』
その言葉から数時間、俺達は海岸をあるっていた
『めんどくさそうだな?』
ニッと笑って俺の顔をのぞき込むテマリ
皆で行く予定だった海だが、テマリの到着が少し遅れたため
いの達を先に行かせて、俺達は後から向かっている
「仕方ねーだろ。俺は泳がねーからな(笑)」
もう半分あきれて自嘲ぎみに笑った俺の顔を見て
テマリはにっこり微笑みながら
『何と言おうと、行ったらどの道泳ぐ事になる!』
と勝ち気に笑った