□【甘い誘惑】
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「何食ってんだ?」


『あめ玉だけど‥』






俺の鼻を掠める甘い匂い



はじめはシャンプーでも変えたのかと思ったけど、あまりにも香りが甘い



そして、膨れた頬






「俺にもちょうだい」



甘い物が苦手な俺


でもなんとなく、こいつの食べてるものは美味そうで


ねだってみた





『もう無いよ』


「へぇ。こっちこいよ」


『何だ‥?、ん!』




「お前ので十分だ…」





テマリの唇に自分の唇を押し付けて、舌を侵入させる


口内を探れば、あめ玉は容易に見つかった



『んンッ、は‥』





苦しそうなテマリの呼吸に急かされて


あめ玉を自分の口に移した




「ん、甘‥」


想像以上の甘さに口の中が乾く






『バ、カか‥おまえは!』



唇を放せば、テマリから怒りの声が漏れた


「だって一個しかねーならしょーねーだろ」

『我慢をしろ、我慢を!』




真っ赤になって怒るテマリを俺は不覚にも可愛いと思った


「真っ赤‥(笑)」

『おまえがこんな事するからだ!』






「はいはい…」





そんな日常






Fin.

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