□【約束の口付け】
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「眠い‥」




俺は睡魔から目を覚ますと、ただ素直な気持ちを呟いた









すると横に座る彼女が

『眠ってはダメだ‥』

と眠りを阻んでくる







寒い…









今度は声にならなかった

空は曇り、雪が舞っている





『っ‥、寝るなシカマル…!』




仰向けの俺を軽く揺すりながら、彼女の目から涙が溢れている

「泣くな…」

なぜか体が重く、喋るのもやっと








『っ…!寝るな、シカマル…。−…死ぬな‥』


あぁ、寝たら俺は死ぬんだ

ただ漠然と彼女の言葉を聞いてそう思った







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