こ
□【空が泣いてる】
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「テマリ…」
砂の里は、いつもより少し強い砂嵐に見舞われていた
窓をカタカタとならす砂嵐
それが途切れたように感じたとき、私は愛しい人に呼ばれる声を聞いた
『シカマル?』
風のひゅうひゅうという音がそう聞こえたのかもしれない
「テマリ‥、そろそろ寝たらどうだ?明日は木の葉に行くのだろう」
『我愛羅…』
リビングへと入ってきた弟を振り向くと、ゆっくりと我愛羅が近付いてきた
『寝られないんだ』
「楽しみすぎて?」
『そうかもな(笑)もう寝るよ。おやすみ、我愛羅』
ちょっとだけ気になるさっきの声
でも我愛羅を心配させるわけにはいかないし、すぐにベットへ向かった
その日、私は夢を見た
夜の木の葉
なぜか私はシカマルのお気に入りの場所に来ていて
シカマル探している
『あ、シカマル‥』
「テマリ?どうして‥うぉっ」
『探したんだぞ』
シカマルはいつもの場所に立っていて、私を見つけて目を見開いていた
私は構わず走ってシカマルに抱きついた
「会いに来たのか」
『淋しかった‥』
「ちょっと会えないくらいで淋しかったなんて、これから先どうすんだ?」
『何度でも会いに来る!』
シカマルの胸に埋めていた顔をあげてシカマルを見ると
ちょっと困った顔で頭を撫でてくれた