□【片想い side 鹿】
1ページ/3ページ

 
テマリが結婚して、子供を産んで



二度と逢えないかもしれないと、覚悟はしていた







だから







「もう、任務はじめてんのかよ」


『あぁ、お陰さまでな』




そう言葉を交わせた事が、俺はたまらなく嬉しかったんだ






『お前も早く、誰かいい人を探してこい』


大好きな笑顔で伝えられた、酷な言葉


でも




「俺は一生結婚なんかしねーぜ」


君を忘れられないから





「想う奴はいるけれど、叶わないって分かってるから言うつもりはない」


変だよな、遠回しに伝えてる





『お前は、それでいいのか…?』




この1年、考え抜いたんだぜ?


 
「どんなに手を伸ばしても、届かねー。だから一生片想い」


「一生の気持ちを捧げる事が、フラれることも、忘れる事も出来ない俺の…



精一杯の強がりだ」





それが、君を想う俺の最高の答え


『その人を、一生想うのか…?』





「あぁ、死ぬまで。」








(俺は君を想う)
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ