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□【片想い side 鹿】
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テマリが結婚して、子供を産んで
二度と逢えないかもしれないと、覚悟はしていた
だから
「もう、任務はじめてんのかよ」
『あぁ、お陰さまでな』
そう言葉を交わせた事が、俺はたまらなく嬉しかったんだ
『お前も早く、誰かいい人を探してこい』
大好きな笑顔で伝えられた、酷な言葉
でも
「俺は一生結婚なんかしねーぜ」
君を忘れられないから
「想う奴はいるけれど、叶わないって分かってるから言うつもりはない」
変だよな、遠回しに伝えてる
『お前は、それでいいのか…?』
この1年、考え抜いたんだぜ?
「どんなに手を伸ばしても、届かねー。だから一生片想い」
「一生の気持ちを捧げる事が、フラれることも、忘れる事も出来ない俺の…
精一杯の強がりだ」
それが、君を想う俺の最高の答え
『その人を、一生想うのか…?』
「あぁ、死ぬまで。」
(俺は君を想う)