ぺ
□【逢瀬】
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たくさんの本を積み上げて読み耽る
薬に関する書物、毒に関する書物
医療忍者ではないけれど、我愛羅が拐われカンクロウが毒に倒れた時
自分は何もできなかった
元々植物に興味はあったし、里には医療忍者が少ない
その為くの一はアカデミーで基礎知識を学んでいたのだ
しかし木の葉の図書館を訪れたとき、あまりの本の多さに圧倒された
砂とはまるで比べ物にならない
一度サクラに薬品庫とハウスを見せてもらった時も
目を見張るほどの量のサンプルと薬草があった
『この本を借りたいのだが…』
一冊の分厚い本を貸し出し所に持っていくと
「すいません、里外への持ち出しが出来ないんです」
と、言われた
だがそれはきっと当たり前の返事
他里の者に持ち出されれば、必ず里外へ持ち出されるし
帰ってくるかすら怪しい
『そうか…』
あと3日、木の葉に滞在が認められている
任務の間を縫えば、どうにかなるさ
と貸し出しを諦めた時
「俺が借りれば問題ないだろ?」