ん
□【いずれ来るもの】
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「我愛羅、入るぞ?」
『なんだ、カンクロウ』
テマリを挟まないで話すのは、久しぶりな気がした
「話しがあるじゃん」
扉の向こうには、ベッドに腰掛けた我愛羅がいた
『テマリはいいのか』
「そのテマリの事だ。我愛羅、もしかしたら近々テマリから話しがある、って呼び出されるかもしれないじゃん」
驚いたように開かれる目
テマリからきちんとした話しなんてなかなかないから
『テマリから…?』
「あぁ。それで話しの内容はたぶん‥男だ。」
あぁ、ほら。眉間が動いた
『奈良、シカマルか…』
知らないフリして全てお見通し
いつもの仏頂面の中にも、きっと長く一緒にいる俺達しかわからないような
少しの焦りが見えた