□【傷と恋心】
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縫うほどに深い傷を、大丈夫だと言ったテマリ


そして、女の体を縫うと言う事実



そう考えているうちに、テマリが診察室から出てきた




『待たせたな…?』

「いや、どうだった?」




『4針縫っただけだ。』

「そーか。」



俺にしてはあんまりにもそっけない返事だったかもしれない




『なんだ、女の体に傷が付いたとか言わないんだな』




テマリはふっと笑って俺の顔をのぞき込んだ



「忍びに傷は付き物だ」


待合室の椅子から腰をあげ2人揃って病院を出た



「忍びを好きでやってるお前を止める権利なんてないしな」



『そうか。』

そういいながら、自嘲ぎみに笑って俺は言葉を続けた





「それに、お前の裸を見るのは俺だけだしな」
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