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□【夏の恋心】
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『海って広いんだなあ』
海についてすぐ、テマリが感心の声を漏らした
「そーいえば、水の少ない砂に海ゎ無いんだな」
と、妙に納得した俺
「ほら、更衣室行って着替えてこいよ」
浜辺のはしっこ。
俺が指差した先にゎ男女の更衣室があった
『シカマルゎ?』
「俺ゎ着替えないぜ?入らねぇからな」
『何を言ってるんだ。入らなければならないんだぞ?』
本当ゎ、家で海に行くと告げた時もテマリの言葉を不思議に思ったんだ
「はぁ?」
意味分かんねー
『お前バカだな。私の母国ゎ砂だぞ?さっき自分で言ったろう、砂にゎ海がない、と』
俺をみて淡々と言葉をつむぐテマリ
『だから私は泳げないんだ。というより、泳いだ事がない』
にっこりと笑いながら少しだけ悟るような言い方
「まぢかよ‥」
落胆以外に言葉が見つからなかった
「でもどうすんだよ、俺着替え持ってきてないぞ?」
『大丈夫だ。ヨシノさんが私に持たせてくれた(笑)』
どうやら先手を打たれていたようで、俺ゎ有無を言う暇もなく更衣室に入れられた