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□【日常茶飯事】
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「ママには内緒だぞ!」
煮物の欠片を少し皿によそって、息子の背丈にしゃがんで口に入れる
「美味いな」
「うまいな!」
ついでに俺もつまんで、2人で満面の笑みを浮かべていると
『誰がつまみ食いしてくれって頼んだんだ!』
顔をあげればいつの間にか二階から降りてきて
俺達の前に仁王立ちするテマリ
「やばいぞ‥」
「やばいぞっ」
『2人共、次はご飯なしだからな!』
「はーい」
「はーい」
「ただいまー!」
『お帰りー』
「おっ、お姉ちゃん帰ってきたぞ?」
「おねーちゃんおかえり!!」
玄関に走り出した息子を見ながら俺はなんとなく幸せが拭いされなかった