ぺ
□【片想い】
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『もう、桜が散りかけてる…』
「そろそろ、春も終わりだからな」
木の葉を案内してもらうのも、他愛ない話をするのも
結婚する前となんら変わりはない
「ちょうど去年だな、最後に木の葉に来たのは」
『忙しかったからな』
私が来ない間は、カンクロウが来ていた
季節もカタチもなにも変わらない
ただ時間だけが進んで
私の生活と様が変わっただけ
「辛くなったらいつでもこい」
頼むから‥優しくしないで
『お前も早く、誰かいい人を探してこい』
強がってシカマルに笑ったのに
「俺は一生結婚なんかしねーぜ」
と空を仰いだ
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