□【片想い side 鹿】
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その日の夕方、俺はあの屋上で昼寝をしていた






すると、階段を上る足音





軽くて、しっかりしていて


間違いなく、テマリの足音






『シカマル…?』



夕飯の誘いだろうか






ゆっくりと近づくテマリの気配



仰向けに寝転がる俺に、影が出来た





『寝てるのか…?』


透き通る声が、震えている



なぜか起きてはならないと感じて、そのまま寝たフリをしていると

耳に指が触れた








スルリとピアスの抜ける感覚









すると、頬に冷たい水が一滴



俺の頬に落ちて弾けた







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