09/01の日記

10:01
雨、少年は一人
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シトシトと雨が降る。
空は灰色で覆われ雨は降り続ける。


師匠が居なくなってから僕は時々人形になったのだろうかと錯覚に陥る。

肝心なものが抜け落ちてしまったかのように、ただ存在するだけ。
だけど僕は人形になんかなれない。それは僕がAKUMAを救済すると誓ったから。人形なんかではいられない。


なのに

どうして僕の心はこんなにもぽっかりと大きな穴が空いたように感じるの。



ポツ


涙が零れる。



ああ、そうか師匠が居ないからだ。

傲慢で自己中心的で女たらしで酒好きな師匠があんな形でいなくなるから




僕の心にはまだ当分埋まりそうもない穴があいている


はやく、はやく僕の前にめんどくさそうに頭を掻きながら人の悪い笑みを浮かべて現れて




雨、少年は一人

どうか一刻も早く…

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