09/18の日記

15:25
恋のはじまり後編
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「遅ぇ!1分以内で来いったら来い」

そんなこと言ったって購買部からここまで来るのに5分はかかるんだ。どうしようもないじゃないか!
でもそんなことを言うと容赦なく鉄拳制裁を喰らうので心の中だけに閉まっておく。

「で師匠、僕になんの用ですか。」

僕が少し煩わしそうに訊くと、師匠は少し眉をつり上げながら、ほれと僕にプリントの山を押し付けた。

「今日返す小テストだ採点手伝え。」
「は、なんですかソレ!僕お昼ご飯食べてないんですよ!」
「だったら昼飯食いながらやれ。だたし答案に食べかす着けやがったらただじゃ済まないからな馬鹿弟子。」

僕はそんな師匠の横暴さに涙を流し憤慨しつつ、作業へと取りかかった。






「師匠終わりましたよ。」

僕は師匠にプリントの山を手渡す。
時計をみれば休み時間は残り5分となっていた。

そういえば次の時間は体育だった気がする。
「師匠、僕もう行きますね。」

そう言って立ち去ろうとすると、おいと呼び止められた。

「なんですか、次体育なんで急いでるんですけど。」
「お前ソースつけたまんま行くのか。」
変だな、一応確認したのに。
するといきなり師匠は僕の手を引っ張り、瞬間唇の端に温かいものを感じた。
それが師匠の舌だと判ったのは、しっかりとソースを舐められ、ニヤリと笑った師匠の顔を見てからだった。

「っっ!からかわないでくださいっ!」
僕は顔を真っ赤にして飛び出していった。






恋のはじまり

顔の火照りが止まらない!

(早く気付け馬鹿弟子が!)


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