頂き物

□夕凪燦榎様より
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「なんて書いてあった?」


渡された手紙に目を通している西広にやっぱり気になって聞いてしまった、いや多分オレが西広のこと好きでなくても普通は興味が湧いてしまうものなんだと思う。


「今日の放課後に裏庭に来て下さい…だって部活あるのに困ったな」


「そっか…」


行かないで…とは言えない、オレは西広の恋人でじゃないしただの友達なんだから。


「とりあえず花井に遅れるって言ってくるよ」


椅子を引いて行こうとした西広の腕を無意識のうちにオレは掴んでいた。

「……沖?」



…何やってんだ、オレ。


「あ、あの…これはっな、何でもないから!!///」


何やってんだよ、オレ…絶対変に思われたよ、ああ!!ぽかんとした表情で西広がオレのこと見てるし…恥ずかしい穴があったら入りたいっていうか埋まりたい。


「…オレ、やっぱり今言ってくるよ」

「え?」

「この手紙書いた子に断りに」


その言葉を聞いてオレはきょとんとした顔で西広を見る。


「オレ達にとって大事なのは甲子園目指すために練習すること…それでさっきとめようとしてくれたんでしょ?」

「あ…」


西広って結構鈍感なのかな…とにかく変に気付かれなくて良かった。


「それにオレはこうやって沖と一緒にいることが1番好きだから」

「………っ」


それじゃあね、と西広は言ってしまった…それは一体どういう意味なのかと期待してしまうけど、とりあえず西広が来るまでに赤くなったこの顔をどうにかしなければと顔を覆う。











君のその一言でオレはオーバーヒート状態です!!




end.
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