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□甘い食べ物の罠
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どうして?どうしてなの?

すぐ目の前にあるのにどうして手が届かないの?

ねぇ、答えてよ…?

「はちみつプリン〜!!」


〜甘い食べ物の罠〜




先程譲くんから渡された甘い食べ物「はちみつプリン」を私は上機嫌で部屋に持ち帰り、いざ!!食べようと意を決してみれば、私のお腹は途端に強烈な悲鳴をあげだした。

床に崩れ落ちる私…。

どうやら昨日食べ過ぎたのがいけなかったらしい…。

すごい勢いで痛み出すお腹に私は耐えられず、膝をついて闘っている最中でございます。

食べたいのに食べられない…。

この苦しみは一番耐えられない。

しかしどうにもこうにも治りそうにないお腹は容赦なく私に激痛を与えてくる。

体制を変えようとゆっくり動いてみると、ふいに足を滑らせ、勢いよく畳にぶつかる。

「いっったぁぁ〜い!!」

二重の痛みが私の全身を一気に冷やらせる。

そのままなんとか横に寝転がる様な体制にするが、一向によくなってくれない。

私の目の前にいる愛しのはちみつプリンは、「早く早く!!」と言わんばかりの輝きを放っている。

「わ…私の…プリン…‥。」

すると、はちみつプリンの奥の方に、誰かの足が見えます。

だ…誰でしょう?

「お…お前何してるんだ?なんか怖いぞ。」

「あっ将臣…くん。」

「どうした?何プリン見つめながら泣いてるんだよ。」

「食べたくても…食べられないの。」

「はっ!?」

将臣くんは意味不明っていう様な目で私を見てくる。

でもいまはそんな事を気にしていられないくらい余裕ないのよ〜。

だって、プリンが…

私のプリンがぁ〜!!

「お腹痛くて、食べられないのよ〜。」

「あぁ〜!?…フ…アハハハハ〜!!」

うぅっ!?やめて、大声出さないでよぉ〜。

まじで腹に響くから〜。

ってか笑うなよ!!


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