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□ハロウィン
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トリックオアトリート。


お菓子かイタズラ、どっちがいいかな?




〜ハロウィン〜















10月31日はお菓子が貰える最高なイベント、ハロウィン…―



「お菓子。」

「即答かよっ!!」



お菓子かイタズラかって聞かれればもちろんお菓子って答えるでしょ!



えっと、譲くんから"はちみつプリン"を5つ貰って、ヒノエには予め"今年は絶対にお菓子だから!"って言ってあるし。



今年はたくさん収穫するって決めてるんだから!


何がなんでもこの信念は貫き通すわ!!



「少しは考える素振りくらい見せろよな。でっ、お前は菓子持ってるのかよ?」

「生憎、将臣くんにあげるようなお菓子はありません。残念でした〜!」

「さらっと酷い事言うなよな。まっ、だろうとは思ったけど……よっ!」

「きゃっ!?」



怪しい笑みと共に突然腕を引かれたかと思えば、私の体は吸い込まれるように将臣くんの胸に飛び付く。


と同時に…


ガサガサガサガサっ



「あっ…」

「やっぱりな。」



私の袖から溢れ出たたくさんのお菓子たち。

これらは先ほど何人かの人から貰ったハロウィンのお菓子だった。

どうやら将臣にははじめから気づかれていたようだ。



「こんなにたくさん貰っといて、まだ貰いに行くつもりかよ。お前食い意地張りすぎ!」

「うっ、うるさいな!いいじゃない、今日はそういう日なんだから。」

「そうだけどよ。にしたってこれは集めすぎだろ。こんなに食ったら太るぞ。」

「余計なお世話よ!」



もう、だから将臣くん嫌いよ!!

すぐ人をからかって遊ぶんだから。


床に散らかったいくつものお菓子をかき集め、寄るな!といった警戒的な眼差しで将臣くんを睨み付ける。



「そんな怖い顔しなくっても取ったりしないよ。」



怪しい…



そう言うと何やら将臣は懐を探り出す。


中から現れたのはベッコウアメ。



「はい。これが欲しかったんだろ?やるよ。」

「え?……わあ〜!これ貰っていいの!ありがと…うわあっ!!」



お礼を言ってベッコウアメを受け取ろうとしたら、突然将臣くんの顔が近づいてきて。


頬に柔らかいものがあたった。



「お前、すきありすぎ。…じゃあな!」

「なななっ…!」



いっいいま!!


将臣くん頬っぺたにき……キスした!?



「やっぱり将臣くん大嫌いー!!」

















今年もまたやられてしまった…









終わり






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