メテオ・ノーヴァ

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ふわぁ、と大きな欠伸をしたショージ
天気の良い空を眺めながら俺は洗濯の終わったシャツを両手で広げる
皺が付かない様にパンと一振り、ハンガーに掛けて物干し竿に吊るした。バサバサと風に靡く洗濯物を見て俺は小さく頷く

「よし、終わり!」

「ふわぁ…天気が良くて眠くなりますねぇ…」

「ったく、暇なら手伝えよ」

まあ、仕事してて洗濯物溜めた俺が悪いんだからしょうがないんだけど…
ぐっと背伸びをして体を解す、久しぶりに庭で筋トレなんてのも悪くないなと準備体操をしだした所で携帯が鳴った
はいはい、と返事をしつつ携帯画面を確認

「どうしたー?」

電話越しに聞こえてくるスクアーロの声に俺の声も無意識に弾む
今日、仕事終わったら飯行こうぜとのスクアーロからのお誘い。暫く仕事詰めだったので嬉しいデートのお誘いだ

「勿論、おッ…!?」

勿論、オッケー!そう返事を返そうとしたが足場がグラリと揺れてその場にしゃがみ込む
突然の地震にうたた寝をしていたショージが悲鳴をあげて飛び上がった

「すげ、今の何、だ…コレ…?」

電話の向こうのスクアーロもうろたえた様に声を漏らす
暫く立ち上がれずにその場でしゃがみ込み、理解出来ぬまま頭を抱えた

「えぇー…なにこれ…」

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