メテオ・ノーヴァ
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「げほっ」
「ふー」
土の中から這い出て来たベルとフラン
血まみれになり倒れるベルとフランは霧のように消えてしまった
「霧の幻術か?」
「当たりでーす
ミー達、目ん玉ボンッ!!とか飛び出して相当スプラッタな死に様だったと思いますよ」
「てんめー…戦えよ!!」
「ゲロッ」
ベルがフランと蹴っ飛ばすがフランは特に気にした様子もなく返事を返す
「仕方ないじゃないですかー。実際センパイ、コウモリの炎喰らってグロッキーだったんですしー」
「てめーが匣兵器ださねーからだろが」
「ミーのせいですかー?」
「ったりめーだろ!!」
「……まーいいですけどー。正直見てみたいと思ったのは確かですしー」
「?」
「怒りんぼのうちのボスですよ。ヴァリアー内暴力すさまじいしいつも威張ってるけど本当に強いのかなーって思うんですー。奥さんには滅法弱いのが更にー」
「…弱かったらオレがとっくに寝首かいてるっての。あと林檎を比較対象に出すのやめとけ論外過ぎるから」
「でもセンパイのアホ兄貴とどっちが強いか見てみたいじゃないですかー。林檎さんがどういう人なのかミーはイマイチ分からないですし良い機会だなーって」
「ん…う〜ん…ししっ、同感♪」
+ + +
<応答をぉおおお!!>
「るせぇっ」
「マジうるせぇ!!コノヤロー!!付けてられっかー!!」
無線を指で潰したザンザスと地面に叩きつけた林檎は上空を見上げた
「お…?あれって…」
「間違いありません。ヴァリアーのボスにしてかつてボンゴレの10代目にもっとも近いと言われた男…XANXUS!!」
「とてつもなく目付き悪ぃー、まさに不良軍団の大将だな。だけど実力は大したことねーんだってな、中学生に負けたんだろ?
しーしっし!!14歳の沢田綱吉に凍らされたんだぜ!!激弱ってことじゃん!!
おまけにその横に居るバカ面の女が嫁だってな!!大したことねー男には大したことねー女がお似合いだぜ!!
あれれ?どーした?図星で言葉も出なくなったか?しししっ」
ゲラゲラと笑うジル
ザンザスは目を瞑り欠伸を漏らした
そのザンザスの横に立つ林檎は眉間に皺を寄せてジルを睨み付ける
「ベル2号…絶対に許さない…」
「あぁ!?ベル2号?あっちがジル様2号だろ、ししっ」
「何が許せないって、人の旦那を馬鹿にしたこと!!」
「お?」
「それは良い!!勝手に言え!!」
「…え?」
「でも私を馬鹿にした事!!絶対に許さん!!バカ面の女?大したことねー女?マジ許さん、ザンザスあのベル2号ぶっ殺して良し!!
この美人を前にして大したことねー女なんてベル2号お前どんだけショボイ女相手にしてんだゴラァアア!!私のよさがガキンチョに分かってたまるか!!」
ヤれ、と林檎に指で合い図を出されてザンザスが小さく息を吐いた
「ジル様、あなたの手を汚すまでもありません。ここは私にお任せを…巨雨象!!
喰らうがよい!!」
オルゲルトの匣兵器の攻撃で破壊音が響く
ジルがざまぁみろと言わんばかりに声をあげたが攻撃をしたオルゲルトは心の中で首を傾げた
巨雨象の攻撃はザンザスと林檎に当たることなく空中で止まっている
「バカな!!触れることなく止めただと!?」
オルゲルトの巨雨象がピキピキと音を立てながら石化していく
「まあゆっくりしてけや、沢田綱吉の名をほざいた以上…テメーらはここでかっ消す!!」
ザンザスの手から憤怒の炎が放たれオルゲルトの巨雨象が消し飛んだ
「違う、俺の最愛の嫁を侮辱したから、でしょ!!」
「…」
林檎が怒鳴り声をあげるがオルゲルトにとってはどうでも良いこと、巨雨象がやられたことに驚きを隠せなかった
「バカな…巨雨象の動きの一切を封じるとは…」
「バカはお前だろオルゲルト」
「!?」
「巨雨象の動きを止めた犯人が他にいんのさ」
「!!…匣兵器!!」
「あったり〜 やつの背後の岩の陰にガラの悪い赤い眼球が見えんだろ?」
「あ、あの匣兵器は!!天空ライオン!!」
「激レアの白い百獣の王か」
「その通りです。コピー不能とも言われる大空のライオンシリーズ!!」
「へー、XANXUSお前にも一応大空の波動が流れてんだな。ボンゴレリングに拒絶された雑種のクセにな!!
そーだ!!お前は王位正統継承者であるオレより遥かに劣るミックスだ〜!!!」
ジルの言葉を聞いた林檎はもう聞きたくないと首元に居たムラタを頭に乗せて羊毛を引っ張りイヤーマフの様に耳にあてた
防音対策も出来るヒツジのムラタ。
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