メテオ・ノーヴァ

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「もしもーしっ!!!オイコラちょっとぉおお!!!」

無線機を握りしめて大声をあげる桃太を見てから新は辺りを見渡した。
見たことのある街並、さて白蘭たちは何処に落ちたのかなと思案を巡らせる
ボンゴレを追ってすぐに転送システムに飛び乗ったは良いが、転送システムが壊れて乗り込んだ自分たちも外に吹き飛ばされてしまった

「セージ、場所分かる?」

「白い人の場所ですか?分かりますよ」

「でも今行ってもどうせ瞑想してんだろうなぁ…」

白蘭がボンゴレの連中を見付ける方法はパラレルワールドを見ることくらいだし
俺らにはカラスのセージとショージが居るから問題無いんだけど…

「ダメだ!!無線繋がらない!!」

「うん、知ってる」

「スクアーロが真6弔花とぶつかったらどうしよう!!アイツ喧嘩っ早いから!!」

ああ、ごめん、ザクロにボコボコにされる。
とは言わず黙りこむ新

「団体行動ばっかりだっただろうし、そろそろ一人でゆっくり静かにひっそり暴れたくなってるに違いない…!!」

すげぇなお前。
とは決して言葉に出さない新。

「桃太さん!!私がスクアーロさんの様子を見て来ますよ!!」

「そうだな!こっそり…」

「駄目だっての!!今から準備すんだから!!」

えぇー…と不満気な声を漏らす桃太とショージに新は口を尖らせた

「そんな反応されても困るから…、セージとショージが居ないと準備出来ないんだから頼むよマジで」

「というか、それに俺も居る?」

「当然だろ。桃太がショージの媒介なんだから、お前と俺が居て初めてちゃんと繋がるんだ」

「ああ……、スクアーロ頼む、暫く大人しくしててくれ…」

ま、それ無理だけどね。
と内心では思いつつ何も言わずに微笑を浮かべた新

「でも、上手くやれますかねぇ…私は不安ですよ」

「実を言うと私も不安なんですよ」

「セージさんもですかー」

「そうなんですよー、生きてる人間を上手く飛ばせますかねぇ…」

「一回殺した方が簡単ですよねぇ」

「ですよねぇ」

いや、それやめてね。俺らみたいに赤ん坊からやり直しになっちゃうからやめてね。
と冷や汗を流しながら二羽のカラスの会話を新は見守った。

「っていうか、お前の目的の人間って誰?」

「え、うちの大将」

「え?あの白いの?」

「白いのとか言うな、スクアーロも大概白いだろうが」

「………え、じゃあ、え?お前の大切な人って…、え、マジか」

「超マジ」

「ごめん、引いた…」

「俺だってお前の相手にドン引きしてんだからおあいこだろぉおお!!?」

「はぁ!?お前はスクアーロの異常なまでの可愛さを知らないからそんなこと言えるんだよ!!超可愛いから!!」

「それなら俺だって同じこと言いますー!!っていうか、むしろ俺の嫁(仮)の方が可愛いですー」

「そんなことないですー、俺の嫁(マジ)の方が可愛いですー」

言い争う自分たちの主人の姿を眺めてセージとショージは小さく溜息を吐いた


「「(準備しなくて良いのかなぁ…)」」


「くっそ!!その(マジ)ムカつくな!!」

「マジなもんなマジだからな!!ボンゴレ公認の仲だからな!!(仮)のお前とは違うぜ!!」

「今回の事で破局しろっ」

「お前、マジで一生…、いや、末代まで呪い祟るからな…!!」

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