金狐黒鹿のオブジェ

□七つ星
1ページ/1ページ


7月7日…

なびく雲を眺めながら、今夜も雨なんだろうなぁ…
と無意識に思う。


どしゃ降りの雨が引いて、僅かに見えた青空。
それが見えていた時間は僅かで…。
今もう一度
淀んだ黒い雲に飲み込まれてしまいそうだ。


「シカマルー。」


手を振りながら
此方に向かってくる幼なじみに視線を向けた。


「ねっ!
帰り買い物付き合いなさいよ。」


「はぁ〜めんどくせぇ。チョウジに頼めよ。」


「チョウジは部活!」


ダルそうに席を立つ。
もうとっくの昔に

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ