いざと言う時慌て無い為に参考にして頂けたら幸いです

発熱、ホームケアのPOINT
*熱が上がりきったら体を冷やして
体温が勢いよく上昇してる時は、冷やしても熱は下がりません。手足まで温まり、汗をかき始めたら、熱が上がりきったサイン。
薄着にして、本人が嫌がらなければ氷まくらや冷却シートで冷やして上げましょう。

◆太い血管のある後頭部から首すじにかけて、氷まくらで冷やします。
赤ちゃんは冷えすぎる事があるので、氷まくらを厚めのタオルで包んだりぬれタオルを使用。

◆BH度以上の高熱では、太い血管のある脇の下、ももの付け根などを冷やします。

◆ぬれタオルで小まめに汗を拭いてあげると、気化熱によって体温を下げる効果が有ります。

*状況に応じた汗対策を
BF度ぐらいで、鼻水や咳が少し出ている程度。

熱がBG度前後でいつもと変わらないくらい元気で、汗でベタベタ不快。シャワーなどで、短時間で汗を流す程度に。
体のふきかた
熱すぎない蒸しタオルで、汗をふいていく。
一度に服を脱がせるのではなく、上半身、下半身、顔とか分けて手早くふき、汗ばんだ服は着替えさせる。
衣類、布団の工夫
汗をかいたらどんどん着替えさせる。敷き布団の上にバスタオルを敷くと汗を吸い取ります。

水分補給はこまめに。食事は
消化の良いものを!
発熱時は、ふだんより早く体から水分が失われていきます。脱水症状を起こさないように、こまめに水分補給をしましょう。
比較的元気なとき
麦茶、湯冷ましなどを、欲しがるだけ与えましょう。発熱の影響で胃腸が弱っているので、食事は脂肪分の少ない、消化の良いものを少しずつ。

食欲がなく、ぐったりしている時。
食事は無理して与えず、水分補給を中心に。経口補水液や幼児用イオン飲料など、電解質や糖分を含んだもの。

のどがはれている(痛みで食べられない)、体が熱い時。
冷たい飲み物、果汁でできたゼリーやシャーベットなど。

注意
冷却シートは額にはると窒息の恐れあり
冷却シートを額にはると、ずれて鼻や口をふさいでしまう可能性が有ります。必ずおうちの方がそばについていて下さい。体全体の面積から考えると額にはっても冷却効果は低く、無理に使用する必要はありません。
布団のかけずきは逆効果。
「温めて汗をかかせると熱が下がる」と言うのは迷信です。
乳幼児は汗をかく機能が未熟なので、たくさん布団をかけたり、厚着をさせると、体に熱がこもって逆効果になります。寒がっているので無ければ、布団や衣類は普段と同じで十分です。
元気に見えても外出は控える。
少し熱があっても元気な子もいますが、体力が落ちて疲れやすくなっていますから、無理は
いけません。外出は控えて、出来るだけゆっくり過ごしましょう。


子供の発熱の主な原因一覧
発熱の原因のすべてでは有りません。
かかりやすい年齢はあくまでも目安です。
かかりやすい年齢。0〜6歳
風邪症候群
せき、鼻水、喉の痛み、頭痛、腹痛など

扁桃炎
かかりやすい年齢0〜6歳

扁桃腺が炎症を起こして高熱が出る。喉の痛み。リンパ筋のはれ

インフルエンザ

かかりやすい年齢0〜6歳

急に高熱が出る。咳、筋肉痛、関節の痛みなど風邪よりも症状が重い。

急性中耳炎
かかりやすい年齢0〜6歳

風邪に続いて起こる事が多い。耳だれが出る。耳をひどく痛がる。頻繁に耳をさわる

おたふく風邪
かかりやすい年齢2〜6歳
耳の下が腫れて痛みを伴う。

肺炎
かかりやすい年齢0〜6歳
高熱が続いたり、咳が酷かったり、元気や食欲がなくなったりする。
突発性発疹
かかりやすい年齢0〜2歳
突然の高熱。解熱後に赤い発疹。熱性けいれんををお越しやすい

嘔吐&下痢
子供は吐きやすく感染症以外の原因もある。
子供は胃腸の働きが未熟で、特に乳児は胃の形が食べてものを吐き出しやすくなっていることから、
激しく咳込んだり、大泣きしたり、食べ過ぎたり、緊張やストレスなど、ちょっとした刺激でもすぐに吐いてしまいます。
けれど嘔吐には腸重積、腸閉寒(イレウス)、頭を強く打った後に起こる脳損傷など、重大な病気が隠れていることもあります。
落ち着いて子供の状況を振り返って見て、症状が酷い場合や頭を強く打った場合には急いで受診して、状況を伝えて下さい。

嘔吐の回数、内容物、熱、意識状態などを見て!
吐いても数時間で自然に治まり元気なら様子を見てもいいのですが、嘔吐は下痢に比べて、より脱水症状をお越しやすいので、注意が必要です。意識状態を確認し、ウトウトしていて
呼んでも反応が鈍い、おしっこや汗が出ていない、
口の中が乾いていると言った時は夜間でも病院へ急いで下さい。吐いた物中に
血が混じっていたり、吐いたものが、緑色だったり
する時も早急に受診しましょう。また吐いた回数
内容物や吐き方(勢いよく噴水の様に吐く、口からだらだらと流れる様に吐く)を良く見て医師に伝えて下さい。その他にも機嫌や顔色、熱、お腹の痛み、下痢や血便の有り無しも重要な情報です。
緑色の嘔吐には胆汁が含まれていて、腸閉寒の重要なサインになります。
下痢の場合、自己判断での下痢止めの使用は厳禁
下痢は、子供にはよくみられる症状で、腸がウイルスや細菌などの感染したときに、病原体を出そうとして起こります。そのとき腸が収納するため、お腹が痛くなります。冷たいものの食べ過ぎや消化の悪い物を食べたとき、体の疲れ、不安や緊張などの神経的ストレスが原因になっている場合もあります。
便の回数や量が多い、熱がある、便が白っぽい、血便が出ている。酸っぱい匂いや異臭がする場合は受診しましょう。下痢は病原体を排出しようとする体の防御反応なので、自己判断で下痢止めを使うと病状が悪化してしまうこともあります。まずは受診し、医師の指示に従いましょう。

脱水症状やおしりのかぶれに気を付けて!

下痢も嘔吐も、脱水予防のための水分補給がとても大切。ただし、吐いた直後に水分を与えると吐き気を誘います。吐いてから30分ほどは何も与えず、その後
スプーン一杯から始めて、少しずつ増やしていきましょう。下痢のうんちは酸性なのでおしりがかぶれやすくなります。おしりふきやトイレペーパーで強くこするのは避けましょう。
おしりのかぶれが気になるときは、ぬるま湯で洗い、よく乾かすなどのケアを。おむつはこまめに取り替えて。


子供の嘔吐、下痢の主な原因一覧

嘔吐、下痢の原因のすべてではありません。
かかりやすい年齢はあくまでも目安です。

*風邪症候群
かかりやすい年齢
0〜6歳
熱の出始めに嘔吐する事がある
*肺炎、気管支炎、百日咳
かかりやすい年齢
0〜6歳
咳とともに吐く事がある。

ノロウイルス(性胃腸炎)
*病状*
当然の嘔吐で始まります。熱も出ますが、37〜38度程の熱で済む事が多いようです。嘔吐は半日〜1日程続いて、その後は腹痛や下痢が起こります。下痢は3、4日程でおさまります。
嘔吐も下痢も、ロタウイルスによる胃腸炎に比べれば軽い病状ですが、それでも嘔吐や水様性の下痢便が続くので、脱水症を起こさない様に注意して下さい。
*ホームケア*
経口補液は、家庭でも積極的に行って下さい。
☆経口補液水の作り方☆
市販の大人のイオン飲料500ミリリットル+食塩ひとつまみ(約1c)にレモンまたはオレンジのしぼり汁少々を加えます。冷やすと飲みやすくなります。少しずつ飲ませいきますから、冷やして与えても下痢に影響が出る事はありません。
☆経口補液の行い方☆
ゲーゲー吐いてる時は、吐き気がおさまるまで待ちます。
嘔吐は最初の半日(12時間)でおさまる事が多いので慌てない事。
経口補液を小さじ1〜2杯から与えていきます。様子を見て、吐かなければ、20〜30分おきで同じ量を何回か与えて量を増やしていきます。1時間で100〜200ミリリットル位目安に与えてましょう。
☆母乳、ミルク、食事の与えて方☆
経口補液水を200ミリリットルぐらい飲んでも吐かなくなったら、胃腸の動きが回復した証拠。母乳、ミルク、食事を少しずつ与えてもかまいません。ミルクで育ってる場合、ミルクを薄めて与えるのはやめましょう。
離乳食は、おもゆ、おかゆ、パンがゆ、うどんなど
消化によくお腹に優しい炭水化物を、様子を見ながら少しずつ与えましょう。
食事の時も、水や麦茶の代わりに、経口補液水を与えると良いでしょう。

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