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□灰色、空、続き。
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雲雀に応接室に入ってもいいという許可を得てから一週間。
嬉しくて嬉しくて浮かれていたものの、俺は未だに応接室に向かう勇気がなかった。
あの日以来屋上にも行っていない。
あー、雲雀の顔が見てー…。
こんなこと自分で言うのは悲しくなるが、雲雀の方から俺に関わってくることなんて例え天地がひっくり返っても絶対にない。
だからやっぱり俺から行動しなきゃ何も始まらないんだ。
よし。今日の放課後、雲雀に会いに行ってみよう。
とは言っても今受けている六時間目の授業は、あと10分で終わるので、HRをあわせても30分ぐらいしたら放課後になってしまうんだが。
あっという間にHR終了のチャイムが鳴り終わり、教室が騒めく。
十代目には今日はちょっと用があるんで先に帰ってて下さいと告げ、俺は教室を出た。
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