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□小鳥のさえずり
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「恭弥」
「なぁ恭弥」
「きょーやー」
「うるさい」
寝てるのが分からないの?と殺気をこめ、僕は跳ね馬を睨んだ。
昼寝の時ぐらい静かにしてほしい。
「あれ?恭弥どこ行くんだよ」
「ここだとあなたがうるさいから寝むれないんだよ。
応接室に戻る。ついてこないでよね」
「うるさくしなかったらいいのか?」
「うるさくなくても嫌」
「……(こっんのじゃじゃ馬…)」
結局跳ね馬はついてきたけど、僕は応接室に入られないように素早く鍵をかけた。
「ちょっ!恭弥ー!?」
外で叫んでるけどそんなの知らない。
でもこのまま叫び続けられたらまた寝れないな…。
まあその時は咬み殺すか。
とにかく僕は黒いソファーに座って目を閉じた。
なんであの人は僕の睡眠の邪魔ばかりするんだろう。
僕は寝たいのに。
「うるさくしなかったらいいのか?」
あんなこと言ってたいたが、あの人が静かになんか出来るはずがない。
だって、いつも僕のとこに来ては一人で騒がしく喋って帰っていくんだから。
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