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□不器用color
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「なー雲雀。俺のこと好き?」

「は?」

「だから俺のこと…」

「二回も言わなくていい」


今雲雀は一週間後に行われる期末考査で欠点確実と思われる山本武に、勉強を教えてくれと頼まれ(断っても殴っても殴っても咬み殺しても引かないため、仕方なく雲雀が折れた)応接室で勉強を教えているわけだが…。

「ねぇ君、本当に勉強する気あるの。さっきからそればっかだよね」

わざわざ時間あけたのに勉強しないなら帰るよと雲雀は立ち上がる。

「待て待て待て待て待て待て!!俺が悪かったから!な?お願い行かないで雲雀様っ!」

「……」

両手を合わせてお願いしてる姿を怪訝そうに見つめ、あと30分だけだからねと愛用の黒いソファーに座りなおした。


「あれ?計算したんだけどなんか答えが違うよーな(ヤマカン)」

「うん間違ってる。ここはこの方程式だよ」

雲雀は山本が書いていた式の横にスラスラと式を書き出す。

「あぁ!なるほどー!さすがだな雲雀!」

「一応君よりは年上だからね」




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