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□ディーノ誕生日企画
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「きょーやー。今日は何の日でしょう?」
いつもの様に勢いよく応接室の扉を開け飛び付いてきた彼は、楽しそうに僕に問い掛ける。
「あなたの誕生日でしょ」
「えぇっ…!?」
「何でそんなに驚くの」
「え、イヤ、即答されるとは」
きっと彼は僕が人の誕生日を覚るわけないと思ってたに違いない。
本当に失礼な人だ。
「覚えてちゃ駄目なの」
「え、あ、イヤイヤ!それはそれで全然嬉しいんだけどさ!」
「だけど?」
「……。嬉しい、です!」
何。その間は。
絶対何か隠してる。
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