short novel
□綾崎ハヤテ 究極の選択
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「それで,ナギは何をプレゼントするか決めたの
」
「あぁ。そろそろ寒くなってきたからハヤテには手袋をプレゼントしようと思って準備してあるよ。」
「そうですか……。あの,ナギ
」
「ん
どうかしたか
」
マリアは決意を固め,口を開けた。
「落ち着いて聞いて下さいね。実は……。」
「う〜ん。ハヤ太君へのプレゼントどうしようかなぁ〜。」
「それなら名案があるぞお嬢。」
「こ,虎鉄君
いつからいたの
」
「さっきからいたぞ……。
綾崎は俺と結婚する予定だったが,まぁいいだろ
」
「あ,ありがと……。ところで名案って何
」
「フフッ。それはだな…。」
―――そして,誕生日当日の朝。
ハヤテは執事服に身を包みリビングに向かった。
「おはようございま…す
」
ハヤテの視線の先にはなんとナギがいた。
「お,お嬢様
どうかなされたんですか
」
ハヤテは慌ててナギに尋ねた。
彼にとってみればナギがこんなにも早く起きている事は革命的に驚く事なのだ。