Everlasting Love
□第3話
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「綾崎君って学校には行かないの」
―――ハヤテがヒナギクの執事になってから数日。
執事生活にも少しずつ慣れ始め,生活にも落ち着きが見え始めた頃の昼過ぎ,ヒナママはハヤテにこんな質問をしてみた。
「が,学校ですか」
「うん綾崎君もヒナちゃんと同い年なら高校にも通ってたんでしょ」
「ええ。一応……。ヒナギクさんに仕える前は都立高校に通っていたんです。
ですけど,授業料が払えなくなってしまって退学したんです。」
「そうなの……。」
「あの……。一体どうして急にそんな事を」
「えっ〜とね……。」
ヒナママは1つの茶封筒を取り出した。
「この中身を見てみて。」
「中身ですか」
そう言われ,ハヤテは封筒を開けて中の紙を見た。
「これって……。」
そこには,<白皇学院編入手続き>の文字が。
「綾崎君も学校に行きたいんじゃないかな〜って思って準備したんだけど,余計なお世話だった
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