あ め だ ま 。
□嘘だって言ってほしい
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歩いてる足が重い
足に重りをつけて歩いてる様な感じがする
さっきから何度も何度もリピートされる功太ままの言葉
「功太が・・・・死んだ・・・」
かき集めた言葉で繋がれた台詞
功太が事故で死んだ事を、電話越しで言われた
何で死んだの?
何で事故なんかにあったの??
何で...何で.....っ
聞きたい事はいっぱいあるのに・・・
答えてくれる大切な人は..この世界にいないんだ....
目の前には功太の病室
ノックをしようとした手が止まる
ガラガラガラ
そのままおろした手は扉を開けていた
ノック無しに入るのは悪いと思った・・
けど、嘘って思いたくて、功太が笑顔で
「ノックくらいしろよ」
っていつもみたいに笑ってくれると信じて
ノックをしなかった・・・・
入ってすぐ、見慣れた人の顔がみえた
功太の家族と、あたしの家族、
笑って迎えてくれると信じてた心は
ベットに寝ている無表情なまま目を閉じた
功太の姿に打ち砕かれた