目をつむって10秒間...
□□嘘つき
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だからと言って、出る気にも、かけなおす気にもならない
「はぁー・・・・・」
バカだ、あたし
気まずくなるの分かりきってたのに
机にうつぶせる
「くみーーーー!!!!」
「は!!!?」
起き上がると扉の所で
あたしの名前を叫んでるのは・・・陸だ・・・
クラス皆の視線は陸じゃなくてあたし
ガタガタガタッ
あたしは勢いよく立ち、陸の下へ走る
「くみ、居た」
「ちょ・・・・・ふざけるなああ!!!!」
恥ずかしさで耳まで真っ赤になる
「だって、くみ、めーるも電話もでねーじゃん」
う・・・・言い返せない・・・・
かと言って、出る気がなかったとも言えない・・・・・
「今さっき、携帯開いたんだもん、しょーがないじゃん」
「うわ、開き直った」
はっ
鼻で笑う陸
いつもと変わらな・・・「俺、杏に告った・・」
周りの雑音がピタリと聞こえなくなった