あ め だ ま 。
□嘘だって言ってほしい
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「りぃちゃん・・・」
功太ままがあたしを見る
「りつか・・・・・」
お母さんは気まずそうに声をかけてきた
フラフラする足取りで功太に近づく
「こ・・・うた・・?」
嘘だよね??
「ねぇ、功太・・・・・起きてよ・・っ
嘘でしょ??ねぇ・・嘘でしょ・・・・!!?」
さきまで出なかった涙が功太を映す視界をぼやかす
「ねぇ、ねぇ、、功太ああ!!!」
功太の体を揺すっていた手が力なく弱まっていく
どんなに泣いてもどんなに体をゆすってもどんなに叫んでも
目を開けない功太に現実をつきつけられた気がした
「嘘だ・・・嘘だ・・・だって、今日・・一緒に買い物するって・・
いっぱい笑っていっぱい話して思い出作ろうって・・・
そう言ったの・・功太なのに・・・・っっ」
どうして死んだの??
この一言だけは言えなかった