ごちゃまぜ

□風邪ひいたのよ。
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「っうわ、っ」


思わず声を上げた。
部屋の中がサウナのように熱い。
中では扇風機が回っているだけで、窓も閉ざされて密閉状態だったのだ。

「っ亨、!」

がた、と思わず後ずさる。
ベッドに寝ていた彼女はタンクトップにハーパンという格好で寝ていたからだ。
通常より胸が小さいとはいえ
タンクトップから覗く下着が妙に目に入ってくる。
くらくらとする頭を抑えつつ茶菓子セットを机に置きクーラーをつける。
そして布団をかけ直してやった。

「ん゛ん…っ」
「、」

寝苦しそうにあげられた声。
思わずびくりと肩を張る。
ゆっくり顔に視線を向けると、亨はうっすらと目を開いた。

「わり、起こしたか?」
「んん…」

目元を緩くこすり見上げた。
涙目の彼女を見て胸がきゅうと締まる音がする。

「すばる…」
「、ん?」

掠れ声で呼ばれて耳を傾けた 瞬間

「Σわっ!?」

首に腕を回され胸元にそのままダイブした。
彼女も鍛えている身、なかなか腕の中から抜けられない。

「と、亨…?;」
「んむ…」

軽く腕を叩くとその手は離れ頬を捉えた。
そして視界が狭まる。

「…っ」

何が起きたのかわからなかった。
ただただ呆然とするだけで
視界が戻った後再び狭まった
そして熱を持った舌が自分の口へ侵入してきて
思わず離れた

「な、なな、」

動揺していたら彼女か眉を下げて見上げてきた。
鼓動がさらに高まる。

「すば、」
「、」
「あ、つい、」

じわ、と涙が溢れ昴の服を握った。
どうすればいいのか
なにを求められているのか
わからなくなって
気づいたら亨を抱え込んでいた。

「すば、」
「…ん」

再び頬撫でられ小さく音をたてて触れるだけのキスをする。

「…治ってからな」
「…ん」

彼女は頷くと体を預けて再び寝始めた。
ベッドに寝かせてやるが服を掴まれ離せずそのまま一緒に寝始める。



その後弟君に寝ている所を見られて気まずくなり

さらに
風邪を亨からもらってしまい
次の日ぴんぴんしている亨に看病される事になったとか。



(そして亨は自分からキスした事を全く覚えてないらしい)
(俺のこの気持ちはどうしたらいい?)





おわり
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