6

□永久歪
2ページ/2ページ


「もう、あんたにはうんざり!
ちょっと自分が失敗したからって
私のせいにして!

私を女神かなにかと
勘違いしてるみたいだけど、
そんなのいるわけないじゃない!

バカにしないで!」



「バカになんかしてない。
だから、一緒にいよう。」

「いやよ・・!
・・あんたなんか・・


ふふ・・そうよ、
災害、Disaster。


幸運の星から離れてんの。

わかる?あんたみたいな
学の無い奴にはわかんないかも
しれないけど、あれってね、

元々は幸運の星から離れて、
って意味なのよ。

もしかしたら、あんたには
元々ついていなかったのかも
しれないけどね!」




その時、ヴェルサスは思った。


女って、星みたいだ。


躊躇うことなく、右手を振り下ろし
倒れた女を肩に担いだ。




星みたいに、遠くで輝いてる。
女は星の数ほどいるさ。

でも、星は俺の手ではつかめない。




「・・・愛してるよ。」

俺はそうやって、星に願いを。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ