短編
□みるくこーひー 後編
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「俺さ、高杉のそんな顔見たくないの、…好きだからさ」
「え…」
高杉はびっくりすぎて、腰を抜かしてしまった。
嘘だろう。
銀八、今なんて言った、土方ではなく、俺のことが好き?
「…冗談だよな?」
冗談に決まってる、てか冗談しかありえない、だって俺は銀八のこと嫌いだもん、そんな俺を銀八が好きになるわけがない、そう、そんなはずなのに…
ドキン、ドキン
俺は喜んでいる、なんでだ?そんなの簡単じゃないか、
だめだ、だって土方は銀八が好きなのに、俺が好きになったら
「高杉くーん」
「!」
「高杉くんはどうなの?」
高杉は顔を見られないように、下に顔を伏せた。
「お、俺は好きじゃねぇ」
俺は銀八が嫌い、今まで恨んできただろう、なのにこんなにも俺は
動揺しているじゃないか。
「嘘つき」
「!!!っ」
「顔に出てるよ、晋ちゃん?」
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