短編
□キセキ 前編
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銀時はがむしゃらに走っていた。
(あの時、ヅラが言ってたことが本当ならアイツ…)
銀時は歯を食い縛りながら走る速度をかえ走った。
一方高杉は森に着き木の下にしゃがみながら咳き込みをしていた。
「ゴホッゴホッ…やばいな」
高杉は自分の手の平についている血を見ながら呟いた。
「もう…だめなのか」
「何がですかィ?」
「!、おめぇ…」
ヅラが言ってることが正しければ
「まさか、あの過激派攘夷志士が肺を患ってるだなんて高杉も落ちぶれたもんだねィ〜」
高杉が肺病になっていることが本当ならば
「生きててくれよ、高杉…」
銀時は高杉を追うのをやめ、違う方向へ走っていった。
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