短編

□迷路 前半
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「よし、高杉、出発するぞー」

「…」

季節は夏、なぜ銀八がこんなにご機嫌いいのかは昨日の一本の電話に至る



いきなり夜八時ごろに高杉の携帯が揺れだした。

「ビーン、ビーン」

「…」

着信 天パ

「…どうs「?晋ちゃぁぁあぁん、愛してるy「切るぞ?「…スミマセン」

なんのために電話したんだ、この天パは

「…んで俺になんのようだ」

「あ、そうだった!」

忘れてたのかよ…と心の中で思いながら携帯に耳を傾けてみた。

「明日、暇か?」

「あァ?暇だけど」

高杉がそう言うと、ワーイ と銀八の声が聴こえてきた。

「じゃあさっ♪遊園地に行こう「断る」えぇー」

携帯から銀八の不満の声が飛びかかってくる。当たり前だ、高3にもなんて遊園地だなんて恥ずかしくていけねぇ、しょうがないんだ、銀八には悪いが…


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