短編
□迷路 前半
1ページ/6ページ
「よし、高杉、出発するぞー」
「…」
季節は夏、なぜ銀八がこんなにご機嫌いいのかは昨日の一本の電話に至る
いきなり夜八時ごろに高杉の携帯が揺れだした。
「ビーン、ビーン」
「…」
着信 天パ
「…どうs「?晋ちゃぁぁあぁん、愛してるy「切るぞ?「…スミマセン」
なんのために電話したんだ、この天パは
「…んで俺になんのようだ」
「あ、そうだった!」
忘れてたのかよ…と心の中で思いながら携帯に耳を傾けてみた。
「明日、暇か?」
「あァ?暇だけど」
高杉がそう言うと、ワーイ と銀八の声が聴こえてきた。
「じゃあさっ♪遊園地に行こう「断る」えぇー」
携帯から銀八の不満の声が飛びかかってくる。当たり前だ、高3にもなんて遊園地だなんて恥ずかしくていけねぇ、しょうがないんだ、銀八には悪いが…
.