短編
□君の好きな歌 前半
1ページ/4ページ
俺は唄うよ
君がそれを望むなら
俺は戦うよ
君を守るために
「コンコン」
ドアを叩く音がした。こんな律義なことをするやつは一人しかいない。
「高杉、いないのか」
桂は勝手にドアから覗いてきた。俺は桂にオマエは変態かと言ったら
「変態じゃない、桂だ」
と言い返された、あァ、オメエが変態でヅラの事は十分分かってらァといったら、
「高杉ィ、貴様は何回言えばわかるんだ!桂だと言っているだろう」
と怒られた。怒るとこ、ちがくね? と思ってたら桂がいきなり急に真剣な顔にになり話始めた。
「高杉、貴様知っているか、今
天人が此方に向かってきてる」
「なッ」
高杉はびっくりした。なぜなら、
「あァ、本当は来週あたりにくるはずだった」
なのに、どうして今、いきなり…
「昨日、白夜叉…銀時が大怪我をしただろう」
「あァ…!じゃ、もしかして…」
「あぁ」
銀時が弱っているのを知ったのだろう、それをチャンスとみなしそのまま片付けようとしているのだろう。
.