短編
□みるくこーひー 前編
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「俺、銀八のことが好きなんだ。」
それを聞いた瞬間、頭の中が真っ白になった。
高杉は賑やかな街並みのなか一人で歩きながら先ほど、土方と話していたことを考えていた。
(土方、銀八のことが好きだったのか…)
実は高杉は土方に思いをよせていた。しかも
(大嫌いなあの白髪に負けるだなんて)
土方とはおさ馴染みで昔から一緒にいて…俺は土方のこと会った時から…
なのに…
「土方は銀八のことが…」
「土方くんと俺がなんだって?」
「!ぎっ、銀八…」
いきなり背後から銀八が現れた。俺は銀八を睨んだ。
「オイオイ、高杉くん、そんな怖い顔で俺を睨むなって」
銀八は教師面で笑い、とりあえず、お茶でもね? といって、近くの喫茶店に向かった。
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