小さな話

□つきあかり
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忘れ物をとりにきた放課後。
教室のドアを開けると、何か全体的に白いものが机に乗っていた。

「何してんの?」

白いものはこちらを向いた。
何だ、きみか。と彼は力なく微笑んだ。
もう外は真っ暗で、月の仄かな明かりだけが教室を照らしていた。
ゆっくりと近づくと彼の肩が少し揺れた。

「来ないで、」

灰色の瞳と目が合う。
構わず近づくと、彼が手首を押さえた。
一瞬見えた赤色。

「何してんの…?」

思わず声が震える。彼はうつむいた。白い手首から赤が一筋流れる。あ、と小さな声を出す彼の華奢な肩を思い切り掴んでこちらに引き寄せた。

「…ごめんね慶次くん」

腕の中から彼の嗚咽が聞こえた。
机に置かれたカッターが月の光に反射して、輝いた。

「半兵衛」

「…何?」

涙をぽろぽろとこぼして微笑んだ彼は酷く美しく見えた。







―――――――――――――――なんじゃこりゃあ(笑)
謎すぎる(笑)
こんな駄文を読んでくださってありがとうございました!!

鳴波

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