We love soccer!ブック
□02
1ページ/9ページ
〜放課後〜
「よし部活だ!行こうぜ天音!」
『うん、でもその前にトイレに行きたいから先に行っててくれる?』
「そっか、わかった」
『あ、有人は一緒に来てくれないかな?まだ場所覚えきってなくて』
「あぁ、いいぞ」
「じゃあ後でな!行くぞ風丸、豪炎寺!」
円堂は走り出し、風丸と豪炎寺はそれを追いかけていった
「さて行くか、トイレに」
『それなんだけど、実は嘘なんだ。ちょっと有人と話したい事があったから』
「話?」
『名前聞いて思ったんだけど、有人ってもしかして鬼道財閥の御曹司?』
天音の言葉に鬼道はゴーグルの奥で目を見開いた
「そうだが、どうしてそれを知っている」
『私と同じだからね。[東雲財閥]を聞いた事あるでしょ?』
「それは義父さんが友好関係を持っている財閥…まさかお前は!?」
『そう、東雲財閥の跡取りだよ。最も今まで社交パーティーとかには出なかったから知らなくて当然だけど』
「そうだったのか…」
『有人は、守達に家柄で何か言われた事ある?』
尋ねられた有人は天音の顔を見た
その表情はどこか悲しみを帯びていた
「いや、そんな事は1度も無い。それに彼奴等はそんな奴等じゃない」
それを聞いた天音は表情を明るくした
『そっか、ごめんね変な事聞いちゃって。守達の所に行こっか!』
「あぁ」
2人は部室に向かっていった