天使の恋心ブック

□貫く強き信念
1ページ/9ページ

1対1のPK戦をやる為にその場に居た皆はグランドへと移動した


「そんな…PKなんて…圧倒的にキーパーの方が不利なのに…」

『きっと、円堂君なりの勝算があるんだよ』


紅葉は不安そうに円堂を見て呟いた栗松に優しく言った

豪炎寺は真剣な眼差しでストレッチする円堂を見ていた


「(普通PKは蹴られてから反応したのでは間に合わない。左右どちらにボールを蹴ってくるかキッカーとの駆け引きが重要だ…。円堂…お前は一体どうする…?)」


ストレッチを終えた円堂は少し歩いた後に口を開いた


「さぁ、何時でも良いぜ」

「な…なに!?なんのつもりだ!?」

「円堂先輩!?」


ゴールの左端に立った円堂に、その場の皆が驚いた

皆が心配する中、円堂は幽谷を挑発するかの様に勝ち気の笑みを浮かべた


「(どういうつもりだ…右側に蹴ろと誘っているのでしょうか…)」

「成る程…あぁやって端に立つことで相手にプレッシャーを掛けたのか」

「え!?」

「(素直に右を狙うか、それとも裏をかくか…)」


戦略を練っている幽谷に対して、紅葉達は話を続けていた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ