天使の恋心ブック
□貫く強き信念
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1対1のPK戦をやる為にその場に居た皆はグランドへと移動した
「そんな…PKなんて…圧倒的にキーパーの方が不利なのに…」
『きっと、円堂君なりの勝算があるんだよ』
紅葉は不安そうに円堂を見て呟いた栗松に優しく言った
豪炎寺は真剣な眼差しでストレッチする円堂を見ていた
「(普通PKは蹴られてから反応したのでは間に合わない。左右どちらにボールを蹴ってくるかキッカーとの駆け引きが重要だ…。円堂…お前は一体どうする…?)」
ストレッチを終えた円堂は少し歩いた後に口を開いた
「さぁ、何時でも良いぜ」
「な…なに!?なんのつもりだ!?」
「円堂先輩!?」
ゴールの左端に立った円堂に、その場の皆が驚いた
皆が心配する中、円堂は幽谷を挑発するかの様に勝ち気の笑みを浮かべた
「(どういうつもりだ…右側に蹴ろと誘っているのでしょうか…)」
「成る程…あぁやって端に立つことで相手にプレッシャーを掛けたのか」
「え!?」
「(素直に右を狙うか、それとも裏をかくか…)」
戦略を練っている幽谷に対して、紅葉達は話を続けていた