天使の恋心ブック
□気付いた気持ち
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【フットボールフロンティア決勝戦ロスタイム残り僅かーっ!!】
「円堂!!」
「円堂先輩!!」
「おぉぉっ!![ゴッドハンド]ー!!」
【止めたー!!雷門中、フットボールフロンティア優勝ーっ!!まさに伝説のイナズマイレブン大復活ですー!!】
「やりましたね先輩!!」
「おぅ!よっしゃーっ!!遂に…!!遂に俺達も、イナズマイレブンだぁーっ!!」
「イナズマイレブンだーだーだー…あれ?」
泣きながら手をあげる円堂、しかしふと気付くとそこは教室で皆は唖然として円堂を見ていた
教師に到っては額に青筋を浮かべていた
「なんだ夢かぁ、おやすみ」
「寝直すなー!!」
円堂は教師の声を気にせずまた寝てしまい、生徒達は一斉にずっこけた
ー稲妻総合病院ー
「あっはっは!さすが円堂先輩!!寝ても覚めてもイナズマイレブンの事で頭が一杯なんですね!!」
その日の放課後、円堂・風丸・紅葉・壁山・栗松は多摩野の見舞いに顔を出していた
『あの寝言、学校中に響いてたよ』
「いよいよ3回戦が近付いてきたからなー」
「次は秋葉名戸学園か…」
「文化系の部員みたいな連中らしいでやんす、楽勝でやんす!!」
「でも、あの尾刈斗にも勝ってきた奴等だ。油断はするなよ」
円堂の言葉と同時に、多摩野は勢い良く立ち上がった