影の申し子達(旧)
□1日目終了
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これからやっと食べ物が食べられます。
もう昼ごはんじゃなくておやつの時間ですけどね。
―第十話・1日目終了―
「クッキー美味しーっ!!」
すごく美味しいよ!多分ロノウェが作ったクッキーくらい美味しい!……ロノウェが作ったクッキーは食べたことないけども。
「それは良かったです〜。」
ここは中庭。とても綺麗な薔薇庭園。本当に戦うためのお城なのか、と思ってしまう。
「でも紅茶は買ったやつでごめんなさい…。」
…そうなんですよ。なんか茶葉がないとかで自販機で『午前の紅茶』という紅茶買ったんです。
まさかファンタジーなお城の中に自販機あるとは思わなかったよ。
『午後』じゃないよ?『午前』だよ?ここ重要。
「午前の紅茶なのに午後に飲むのkぶふっ!!」
「それは●後の紅茶を午前に飲んじゃダメ、って言ってるようなものじゃん!」
そこ、ツッコミ入れちゃいけないんだよ!
「あ、誰か来るよ?」
お兄が中庭の扉を指差した。
そこには、銀髪のショートヘアーの男の子がいた。
こちらに向かって歩いてくる。
「あ、ナイトさん…。」
ナイト、という名前らしい。
…なんか雪菜、不安そうなんだけど…。
ナイト君は私達の近くまで来て、そして言った。
「何ここで呑気にティータイム過ごしている!?おれは今ここで修行中だ!もし、おれの力が暴発したらどうするつもりだ!!」
…………………は?
なんか、いきなり怒鳴られたんですけど。
「えーっとつまり……場所変えろ、ってことかな?」
「…そういうことだ。」
クールな感じで言ったナイト君。
なんかイライラするよー。
「…大丈夫ですよ〜。暴発しても私がどうにかしますから〜。」
てか、力が暴発するとか………………何の話?
「…それよりも、この人達が『影の世界』からやってきた人ですよ〜?」
「………………………ふっ。やはりな。」
今の間は何!?