影の申し子達(旧)

□限界シミュレーション?
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今回の任務は『潜入捜査』ね……。


『ビーッ!!ビーッ!!』


…くそっ!誰かバレたのか!?


「いたぞ!」


…チッ。しょうがない、戦いながら出口に行くしかなさそうね。


―第九話・限界シミュレーション?―


………鬱だー。五月病だー。

現在、トレーニングルームにいます。…といっても、ルームランナーとかがたくさん設置されているわけではなく、機械がたくさんあって、歯医者にあるような電動椅子が4つ、横に等間隔に設置してあった。


「じゃあ、そこに座ってくれるかい?」


斎さんの言う通りに私達はイスに座った。


「これからシミュレーションを始めるよ。魔法を使わないときの君たちの能力が知りたいからね。」


「なのになんでここに座るんだよ。」


「説明するより、実際やった方がわかりますよ〜。」


…何か雪菜が持ってるんですけど?


「それ、何?」


見た目はコードがたくさんついている、ヘルメットみたいなもの。
頭にかぶって何をするんだろう?



「これは脳を仮想空間に移動するための装置です〜。全ての感覚をあちらに持っていくので、こちらの体は人形状態です。だから座ってやるんです。…さあかぶって下さい。」


あれ、思ったより軽いな…。


「皆かぶったら電源つけますよ〜。」


そう言われて私達はさっさと被る。


「よし、じゃあ行きますよー!」
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