Drr

□キミ。
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「…ねーぇ?」
「お願い、見ないでっ!!」


こんなに照れたユウナを見ない訳にはいかない。
オレは膝に顔をうずめたユウナの髪の毛をいじり、自分でも口があがるのを感じながらユウナを質問攻めにする。



「そーんな恥ずかしいコト、してないッスよ?」
「………。」
「ユウナ、考えてみるッスよ。オレ、毎日…ううん。今だってユウナが照れてるコトやってるんだ。」


あ、耳が真っ赤だ。
可愛い可愛い、ユウナ。
きっと、あの綺麗なオッドアイは涙で濡れているだろう。
だってユウナは泣き虫だから。
ちょっとしたコトで泣いてしまうから。



「ユーウナッ?オレの話聞いてるー?」
「……キミ、にはわからないよぉ」



あ、乗ったッスね。
これはオレの作戦だって、ユウナはわかっているのかな。



「キミ、じゃないでしょ?」


オレの考えに気づいたのかユウナは顔をあげる。
顔は本当に夕日みたいだ。
見開いた目は本当、綺麗、きれい。


「…ティー…ダ…」
「なぁに、ユウナ?」



目を伏せ、目を四方にうろつかせながらもオレの名前を呼ぶ。
ついさっき、"つい"呼んだオレの名前。
オレは毎日呼んでるんだ。
キミだって、オレの名前を呼んで。



キミの指笛でオレが駆けつける。
でも、ユウナがオレの名前呼んでくれるならもっと早く駆けつける。




愛しい、愛しい。
(ねぇ、ティーダ…)
(へ、?)
(キミはさ、これとこれ…)
(ユウナッ!?今オレの名前…!)




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FFX10周年おめでとうございます。






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