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短いお話の集まり

サイト内の恋人達の生活を
皆様にほんの少しだけ公開します!
◆庭園 


光夜『晁氷ー?』



朝から晁氷と一度も会っていない。
普段は『仕事をしろ』と四六時中側にいるのに。



光夜『晁氷ー?
晁氷くーん?
晁氷ちゃーん?
おかしいな…。
燈訝はここにいるはずだって言ってたんだけど』



晁氷『燈訝も気配が分かるようになってきましたね…』


光夜『これぐらいも分からないのか…って言われた!
ったく、分かったら聞かねぇっての
……………………って晁氷!?』



晁氷『はい?(ニコッ)』


いつの間に……。
光夜の表情からは動揺しているのが読み取れる。
独り言に返事が返ってくるとは思っていなかったので、びっくりするのは当然だ。


晁氷『ちなみに光夜様が名前を呼ばれてる時から近くにいましたよ?(笑)』


光夜『ゲッ、マジか。
全然気付けなかった…』


晁氷『それより、庭園には休憩に来られたんですか?』


光夜『ま、まぁ、そんな感じ(笑)』



晁氷『そうでしたか。
いいタイミングですね。
実は本日庭園の改装が完成したんですよ(微笑む)』



季節も変わる、と言う事で庭園の改装を行っていたのだが、光夜は仕事が忙しく様子を見に行く事が出来なかったのだ。


晁氷『一緒に見ませんか?(微笑む)』


晁氷が差し出す手を握り、共に歩く。
本当は側にいない晁氷が気になって仕事に集中出来なかっただけだ、とは言えない。

とりあえず、散歩が終わったら一緒に仕事を片付けてもらおう、とこっそり考え、光夜は晁氷と楽しむことにした。



庭園を歩きながら、書きたくなった小話。

2012/03/31(Sat) 22:52  コメント(0)

◆相合い傘 

玲哉『暇、やなぁ…。
天気悪いから出掛けたぁはないし…』


雨が降りそうで、降らない天気。
雨が降ってたら諦めがつくが、微妙な天気に迷ってしまう。


玲哉『つまらんわ…。
俊今頃は撮影しとんかなぁ…。
俊不足で死んでまいそうや…(笑)』



恋人の俊は一週間前から海外に写真集の撮影に行っている。
ちなみに俊には内緒で写真集の予約はバッチリだ。




〜♪


玲哉『Σっ!?』


噂?をすれば何とやら。
俊からのメール。
すぐにメールを開き、読むと、とても優しい顔つきに変わる。



俊「今、駅。
傘ないし、来て」


玲哉『………可愛いわぁ(クスクスッ)
いつも念のためって言って折り畳み傘持ってるやん(笑)
俊が傘持ってる事を俺が知ってるって事を知らんのやなぁ』


少しは自分と同じように、「会いたい」と思ってくれているのだろうか、と俊はにやけてしまう。
出かける気はなかったが、俊の為なら、嫌だとは絶対に思わない。



玲哉『あ。雨。
………傘、1つで行ったら俊怒るやろか(笑)』



1つの傘で一緒に帰りたい。
俊は恥ずかしがるかもしれないが、一週間ぶりの恋人に会える嬉しさが抑えれない玲哉は楽しそうに準備する。



一時間もしないうちに、雨の中1つの傘で帰る恋人の姿があった、とか…

2012/03/22(Thu) 14:51  コメント(0)

◆少し早い春眠 

光夜『あったかくなってきたなぁ…』


晁氷『(ウトウト…)』


光夜『…………寝むたそうだな(クスッ)』


暖かい春の兆し。
二人きりの部屋で愛しい恋人は微睡みのなか。


晁氷『……ぅ、ん…、萃雅……』


光夜『………萃雅?』


晁氷『好き嫌いはダメ…』

光夜『夢の中で注意してるのか(笑)
……だけど、俺以外の男の名前呼ぶなんて許せないな…』


眠っている晁氷の頬に手をやり、光夜は口づける。
他の男の名前を呼ぶ口をふさいでしまう。


晁氷『んぅ………?』


光夜『晁氷、おはよう(微笑む)』


口以外に、額、頬、瞼…、優しいキスをしていると覚醒し始めた晁氷の顔が真っ赤になる。


光夜『ごちそうさま(笑)』


晁氷『もう…////
びっくりして目醒めたじゃないですか//』


光夜『せっかくの二人きりで、寝てる晁氷がかわいくて、ついな(クスクス)』


真実は知らされず、膝を枕にしてきた光夜の髪を晁氷は撫でる。


なにかと忙しい二人には珍しい時間、普段もイチャイチャしているが、休日は普段よりもイチャイチャして過ごす二人だった。

2012/03/21(Wed) 14:59  コメント(0)

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