★Real HOSU sanctuary★
□Shelter
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ユノ兄の匂いに惑わされ、ユノ兄の指に翻弄され、ユノ兄の唇に乱れさせられる。
その目が、指が、肌が、声が僕を狂わす…
そんな甘く乱れた時間を毎日望んでいたわけじゃない。
でも触れて欲しいときもあるんだ…
もう電池が切れちゃう…
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ユノ兄と僕は、お互いの気持ちに気付かず、長い片思いを経てようやく恋人同士になった。
人に言える関係ではないけれど、誰に認めてもらえなくたって構わない、ユノ兄さえいれば…そう思っていたのに…
…一番最近愛されたのはいつだっただろう?
もう1ヶ月も前?
仕事も生活も一緒にしていると、いつも傍にいられる反面2人きりになれる時間はない。
仕事中はもちろん、宿舎に帰ってもメンバーがいるし、部屋も別々だ。
すれ違いざまにきゅっと手を握ったり、ハグしてくれることもあるけれど、他のメンバーにするのと大差はない。
(こんなにユノ兄を欲しいと思っている僕がおかしいのかな…)
ユノ兄は誰にでも優しくて人気者で、周りをいつも人が取り囲んでいた。
今も楽屋に挨拶に来た事務所の後輩の女の子達と楽しそうに話している。
(ユノ兄は、僕の…)
…そう言えたらどんなに楽だろう。
僕はユノ兄のものだけど、ユノ兄はほんとに僕の…なの?
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