★Real HOSU sanctuary★

□Take an oath
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僕たちは世間で言う「普通」とは違う。



でも、今、一緒にいることが大切で、その想いを神様に誓い合う。



だからと言って僕たちの関係や生活が変わるわけではないけれど…僕たち2人にはとても大切なことだった。








「ね、ユノ兄、クリスマスイブはどうする?23日の夕方から25日の出発までは空きそうだよ?」



無理矢理空けたように、丸1日スケジュールが入っていなかった。



「あ…うん…。実はさ、地元の友達が結婚するから無理言って空けてもらったんだよ、スケジュール」



「あ、そうなんだ。じゃ、光州に帰るんだね」



クリスマスに特別何があるわけじゃなかったけど、一緒に過ごせると勝手に思っていたので、少しがっかりする。



「うん…。お前、何か予定入ってるワケじゃないんだろ?」



「うん…。でも1日だけだし、宿舎でゆっくりしてるよ」



僕が1人になることを気にしてくれるユノ兄。



「あのさ…一緒に行かないか?光州に…」



「そんな、いいよいいよ。ユノ兄の友達も会ったことないし」



「いや、一緒に行ってほしいんだ。…えっと…その…教会に…」



「あ…」



ユノ兄が、言ってくれた僕たちの永遠を誓う約束を思い出す。



「どこにしようか考えてたんだけど、俺が子供の頃から通った教会がいいかなと思って。…来てくれる?」



「…うん…」



ユノ兄の実家に行くのは初めてじゃない。



ユノ兄の家族もおそらく歓迎してくれるだろう。



でも、今はユノ兄と僕の関係が以前とは変わった。



わざわざ実家に僕を連れて行く…



まさか家族に話すつもりじゃないよね、僕たちのこと。



それはきっと、ご両親を悲しませてしまうことになる。



いつか理解してくれるかもしれないけど、初めて聞いたときはショックを受けるだろう。



ユノ兄はそうしたい?



僕は怖いよ…
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