★Real HOSU sanctuary★
□A firm belief
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「ね、ユノ兄?…23日どうする?」
先に別室で待っていたジュンスを抱きしめた時、腕の中でジュンスが恥ずかしそうにそう言った。
俺とジュンスの熱愛報道はあっと言う間に終息し、何事もなく以前の生活を取り戻していた。
また別室で逢うことも許されてはいたが、決して2人で揃って向かうことはない。
必ず時間をずらし、別々の入り口から出入りをした。
それでも2人で逢える喜びは大きく、今まで以上にジュンスを愛しいと感じていた。
(23日?)
さっぱり記憶になかったが、こういう時は話を合わせないとエライ目に遭う。
「そうだな…ちょっと考えとくよ」
愛想笑いを返すと、ジュンスは満面の笑みで頷いた。
「僕…ここでいいからね?…ううん、ここがいい」
(場所を変えるってことか?)
…ますます分からなかった。
「そうか?」
恐る恐る相槌を打つと、ジュンスは俺の胸に顔を埋め、もう1度(ここがいい)と呟いた。
これ以上会話を続けるとボロが出そうだったので、ジュンスの顔を上げさせてキスをする。
幸せそうに頬を染めて、期待いっぱいの笑顔で…
本格的にマズイ…23日ってなんだ?